理事長あいさつ

2020年4月20日更新

写真 山下理事長

平素より太陽の家の運営においては、ご理解とご尽力いただいています皆様に感謝申し上げます。新型コロナウイルスの感染拡大で経済活動が滞り、金融市場が混乱し、先の見えない状況が続いていますが、今私たち一人一人ができることを実行し拡大を防止することが、必要ではないかと思います。

1965年“ No Charity, but a Chance! ”を理念に創設した太陽の家は、2020年創立55年を迎えます。1964年東京パラリンピック開催に向け尽力され、日本選手団長を務めた中村裕先生が、日本選手団解団式でこう話されました。「社会の関心を集めるためのムードづくりは終わりました。これからは人々のやさしい気持ちにたよるのではなく、障がいのある人が自立できるよう施設をつくる必要があります。戦いはこれからです。」と、新たな決意をしました。そして、2回目の東京パラリンピックが開催されますが、ひと時の祭典で終わることのないよう、共生社会へ向けての情報発信を続けていくための拠点としたいと考えています。

社会福祉法人を取り巻く情勢・動向は大きく動いており、社会福祉法人の経営環境だけでなく、社会福祉法人のあり方自体も問われています。外部環境が大きく変化する2040年には、福祉人材の確保や育成、福祉ニーズの多様化・複雑化などの課題が想定されます。今般の働き方改革などの諸施策においても生産性向上がキーワードとなっています。社会福祉法人には、人的資源の制約が高まるなかで、さまざまな地域課題と福祉ニーズへ対応し続けるとともに、安定かつ質の高い福祉サービスの提供を継続することが求められています。福祉サービスの質を確保し、生産性の向上に努めるには、めざすべき姿や経営理念を見える化し、日々の業務の切り分けや分析、業務改善などを継続的に進めていく必要があります。今後も事業の継続を目指し、将来につながる分野を開拓していきたいと考えていますので、引き続き皆さんのご支援、ご協力をお願いいたします。

2020年4月1日

理事長 山下達夫

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